こんにちは、六代目です。
宮川紙店ではお香も取り扱っております。
ところが六代目、勉強はしているのですが、実際に香遊びをしたことは数度しかありません。
ところが、今日はご縁がありまして飯田市内にある真光寺(しんこうじ)様で、
「組香」を体験させていただきました!
「組香」とは、いくつかのお香を聞いて組み合わせや同じお香を当てる、香道の遊びです。
(お香は「嗅ぐ」とは言わず、「聞く」といいます。これ大事です。)
有名な組香としては源氏香などがありますね。
前クールにも某ドラマでこの源氏香をモチーフにした殺人事件を解決する、なんてのもありました。
今日のお題は「菖蒲香(あやめこう)」でした。
今の時期にちょうど合うものを選んでいただいたようです。
香道と聞くと難しそうに聞こえたり、緊張しそうですが
(実際めちゃくちゃドキドキしてました。笑)
ルールは簡単!
初めにお題のアヤメの香り(試し香)を聞きます。
その後5つの異なる香が回ってきますので、その5つの中のどれがアヤメか当てる、というものです。
こうして書いていても、簡単そうに見えますね~!
でも!この菖蒲香、奥が深いんです!
難しいんです!
そして楽しいんです!!
そもそもこのお題、お話は平安時代まで遡ります。
(長くなるので、興味のある方だけ続きをどうぞ。笑)
平安時代末期、鳥羽院の時代。
鳥羽院には「菖蒲前(あやめのまえ)」という美しい女房がいました。
その菖蒲前に「源頼政(みなもとのよりまさ)」は一目惚れします。
3年もの間手紙を出し続けたそうですが返事はなく、ついに鳥羽院にばれてしまいました。
ところが、そもそも本来ならば宮廷内の女性に会うこと自体滅多にないことなので、
「誰か違う女性と見間違えた可能性もある」と思った鳥羽院は、
頼政を試すつもりで、菖蒲前の年齢や容姿のよく似た女性をを2人集め、菖蒲前と同じ格好をさせて3人を並ばせます。
その中から菖蒲前を見事当ててみせよ!というのです。
この菖蒲前と「よく似た女性」が、お香で現されているんです。
よく似た女性(お香)3人(組香では5種類)の中から菖蒲前(アヤメの香)を探し出す、というゲームになるわけです。
よく似てはいるけど、違う女性です。
そりゃ間違えちゃいけませんよね、好きな人なら(笑)
さぁ、緊張でガチガチの六代目は見事アヤメを当てられたのか!
そして何気に気になる源頼政と菖蒲前の行方は!!
次回に続きます(笑)
今日は説明ばかりですみませんでした!