宮川紙店ブログ

こんにちは、六代目です。

日に日に気温が上がってきていますね!
正直この「水うちわのお話」シリーズを始めた頃は
「立夏とはいえ早すぎるかな~。」
と思っていましたが、
必要になってからじゃ間に合わなかったかもしれないですし
ちょうど良かったかも!

と、思ったら昼過ぎからの雨でまたちょっと肌寒いですね(笑)

それでは今日のお話ですが、
『ニス』です!

文字通り水うちわの見た目を決定づけている要素ですね。
薄く薄く漉いた雁皮紙にニスを塗るごとに
どんどん透明度を増していきます。

(今日の画像は「花筏」です☆)

そしてこのニスにも、家田さんの並々ならぬこだわりが詰まっています!

まずは、その安全性。
水うちわに使われているニスは「天然ニス」で、
バイオリンやチョコレートに使われているものと同じです。
ということは、もちろん口に入れても大丈夫!
(でも食べないでくださいね。笑)

そしてニス塗り。
ニスの濃さを変えて最低3回は塗りを繰り返します。
〝最低″3回です!
もちろん前に塗ったものが乾いてから次に塗るので、時間がかかります。
しかも乾いた時に反りが出ないように注意して塗ります。
技術もですが、すごく神経を使っていますよね!

ニスの濃さも試行錯誤の末に、今のものにたどり着いたそうです。
1本の制作にかかる時間と、その制作に入るまでの時間。
そういった全てが今のこの1本につまっているんですね。

心惹かれるわけです!

コメントは利用できません。